学会からのお知らせ
● 分科会参加者募集のお知らせ
2008年2月1日
本学会では、会員相互が学術的・臨床的問題を提起したり、その探求を推進できる環境を設けることが、学会活動の活性化につながると考えております。そこで、2004年度から分科会制度を創設いたしました。分科会とは、特定領域に関心をもつ会員が自発的に研究・情報交換を行う活動単位であり、会員自らが設立を提案し、運営を行うものです。現在、以下の分科会が活動を行っています。この活動には学会正会員・名誉会員・学生会員であれば、どなたでも参加者(構成員)になることができます。関心のある会員の皆様がこれらの分科会へ積極的に参加されることを期待しております。下記の分科会に参加を希望される方は、それぞれの分科会の連絡先にお申し込み下さい。
分科会の活動をサポートするために、設立時に支援金3万円が支給される他に、学会や会員に還元する成果発表等についても別途理事会に諮り支援していきたいと考えております。 また、新たに分科会立ち上げを希望される方は、「分科会創設のお知らせ」をお読みください。
参加者(構成員)を募集している分科会:
1.言語発達障害研究分科会
(目的)
言語発達障害の事例検討および文献研究の2つの活動を通じて、言語発達障害のメカニズム究明を行い、学術研究の発展への寄与を目的とする。
(活動):定期的なミーティング等を通して
(1) 事例検討を通して言語発達障害の特徴を解明する。
(2) (1)で事例検討する発達障害や関連の文献研究を行い、新たな評価や指導法を作成して事例に実施するなどを通してメカニズムを究明する。
(3) 会員には、会議録、文献研究成果などをwebで公開する。
(4) 学会、ワークショップ、セミナーなどを通じて、成果を発信する。
(連絡先)
早川 薫:info@gengohattatsu.org
2.吃音および流暢性障害研究分科会
注:本分科会では、「吃音」は発達性吃音、神経原性吃音、心因性吃音を対象とする。「流暢性障害」では吃音とクラッタリング(早口症)を対象とする。
(目的)
- 教育や研修を行い、会員がより効果的でエビデンスの高い臨床や実践が行われるように活動する。
- より効果的なアセスメント・臨床方法および流暢性障害の原因や要因について検討する研究を行っていく。
- 流暢性障害のある人々のQOLが向上するための支援を行う。
(活動)
- 学会、ワークショップ、セミナーなどを通じて流暢性障害の理解を広め深める。
- 分科会員で連携し、現在実践されている流暢性障害の原因や要因、より効果的なアセスメント・臨床方法について検討する研究への支援や新たな研究の立案および実施をする。
- 言友会などのセルフヘルプグループと連携し、世界吃音啓発デーなどの宣伝を行う。
(連絡先)
小林 宏明氏(金沢大学人間社会研究域学校教育系)
FAX:076-264-5510
メールアドレス:kobah@ed.kanazawa-u.ac.jp
3.重度失語症臨床分科会
(目的)
- 重度失語症の事例を多角的に検討し、STの臨床的なスキルを高めることを目的とする。
(活動)
- 重度失語症の言語・非言語面に対する評価・訓練、精神心理的側面、家族支援、地域社会での援助などについて、事例報告や文献研究を行う。
- 参加者を募集して公開事例検討会を実施し、重度失語症の臨床的知見を共有する場を設ける。
- 上記二点の活動を記録に残し、成果を公開していく。
(連絡先)
村西幸代
FAX:043-836-3867(君津中央病院リハビリテーション科 言語聴覚室)
メールアドレス:kimityust@gmail.com
4.会話分析研究分科会
コミュニケーション障害に対する介入は、言語機能のレベルへのアプローチだけでは不十分で、対話者相互のコミュニケーションというダイナミックな視点が必要であることは明らかです。そのための評価・指導方法として会話分析が重要であることはこれまでに指摘されてきました。しかし、私たちコミュニケーション障害にかかわる臨床家や研究者が会話分析を実践しようとした場合、自分一人では勉強しにくいと感じたり,評価・指導方法が開発途中なので臨床にどのように応用していいのか分からなかったりと悩むことも多いのではないでしょうか. そこで、みんなで理論を研鑽し、臨床や研究への応用力を高めることを目的に「会話分析研究分科会」を設立してはどうかということになりました.日本コミュニケーション障害学会の会員の方ならば経験や職種に関係なく構成員になれます.経験豊富な方々も,新人の方々もお気軽に参加してみませんか?
活動内容: | 勉強会の開催(年1回〜2回) メールでの情報交換 研究成果の発表,等を予定しています. |
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会費: | 当面 徴収の予定はありません |
申込先: | conv_analysis2010@yahoo.co.jp 事務局 廣實(ひろざね)真弓 |
申込方法: | (1)件名「構成員募集」 (2)氏名 (3)会員番号 (4)所属 (5)連絡先(郵便番号,住所,電話番号) を明記の上,上記アドレスまでお申し込みください. |
代表: | 大井学(金沢大学) |
呼びかけ人: | 伊藤恵子(東京未来大学) 小坂美鶴(川崎医療福祉大学) 権藤桂子(立教女学院短期大学) 廣實真弓(国立精神・神経センター病院) 本多留美(県立広島大学) 松井智子(京都大学) 吉田敬(愛知淑徳大学) |
5.重度重複障害のある子のコミュニケーションを考える分科会
(目的)
重度重複障害のある子どもや成人に関わるSTは少なく、また、検査で測れるようなわかりやすい成長を認めにくい事例も多く、自身の実践の価値を実感しづらいものです。けれども、個々のニーズやQOLといった観点から、様々に工夫して指導を進めています。
東京都はここ3年の内にすべての特別支援学校に外部専門家を導入します。STは特別支援学校に在籍する多種多様な障害のある児童・生徒への対応を求められます。東京都に限らず、障害は重度化し、これまでの技術や知識では対応できない事例も増えています。感覚統合的な視点からの玩具の活用やICT技術の活用など学ぶべきことは多岐にわたります。
本分科会では、以下の活動を通じて、重度重複障害のある子どものコミュニケーション指導について、主に遊びの観点から実践研究を重ね、『よいものは、みんなのものに』を合い言葉に有効な情報の発信を進めたいと考えています。
(活動内容)
重度重複障害のある子どもや成人のコミュニケーションについて、Webも活用し、以下を進める。
(1)コミュニケーション能力の評価方法についての研究
(2)教材や教具、玩具、ICTなどの実践研究と情報収集、発信
(3)セミナーや学会にて会員向けに、各種イベントなどで実際に支援を必要としている皆さんへ、情報発信
(連絡先)
森岡典子 メールアドレス:st.for.judo15@gmail.com
6.特別支援教育協働分科会
特別支援学校に外部専門家事業が導入され、外部専門家として専門職が学校教育に関わる機会が増加しています。
本分科会では、以下の活動を通し、特別支援教育において主に言語コミュニケーション等に関わるST等が学校と協働する為に必要な知識や技量の研鑽、他職種連携の為の配慮、有効な支援の知見等を累積し、広めていきたいと考えています。
(目的)
本会は、特別支援教育協働に関する活動を行うことを、目的とする。
(活動内容)
本会は前条の目的を達成するために、次の各号に該当する活動を実施する。
1) 学校支援の現状についてヒアリングや研修会等を実施し、個人の資質の向上を図る。
2) 学校支援に必要な知識や配慮事項等についての情報を得る。
3) 教育機関との共通理解に繋がる「学校支援マニュアル等」の作成を行う。
4) 参加者間の情報交換の場の提供し、ネットワークの形成を図る。
5) その他、本会の目的を達成するために必要な事項を行う。
(連絡先)
事務局長 西野将太:onvivreasaquise@gmail.com