日本コミュニケーション障害学会
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● 知的障害児通園施設 木更津小児発達センター 「のぞみ牧場学園」

 最寄り駅のJR久留里線馬来田は、東京から約70km離れた千葉県房総半島のちょうど真ん中、おへそのような場所にあります。昨年の4月に開設した「のぞみ牧場学園」には、0歳から6歳までの子ども30人が毎日元気よくバスで通園してきます。こちらは名前でお分かりのように、羊や山羊、ウコッケイや犬・猫、また(肢体不自由)カラスなどの動物たちが日中は自由に放牧され、お休み時間など子どもたちと教室の中でも「ふれあい活動」を楽しんでいます。敷地は7000坪ほどあり、後ろに竹林を背負い前は真里谷の山全体を見渡すことができる、自然豊かな環境にあります。

 指導者11名(言語聴覚士2名、心理2名、音楽療法士、作業療法士、「アニマルセラピー」担当者、保育士4名)が、それぞれの専門性を生かした個別指導と小グループ指導を約1時間15分週4日行い、子どもたち全員がそれを毎回受けることができます。また、「アニマルセラピー」の療育指導では、その目標である「なでる」「触る」などを通して感覚機能への働きかけや、また「抱き方」などで人への接し方や「力加減」を学習して、対人関係や人への対し方などを自然に習得できるような指導環境をつくっています。アセスメントも、こちらで独自に開発したものを使用し、子どもそれぞれの発達に合わせたきめ細かい専門療育を行っています。
 
ここでは、園内の活動も様々に行いますが、地域に開放された、また交流を持つことを目的としたイベントも年間多数行っています。その中でも最も楽しみにされているのは、羊の毛刈りパーティーです。こちらにいる羊2頭(もうすぐ4頭になります)の毛を、毎年春に専門の方を招いてバリカンで刈るところを見ていただき、その場でその毛を使ったマスコットやフェルトを皆で作るなどのプログラムを行います。中でも、刈った毛をその場で紡いでセーターを編むタイムを競う世界オリンピック競技「国際ウールチャレンジ」のミニチュア版のデモンストレーションは、迫力があります。今年の「国際ウールチャレンジ2004」は6月に行われ、私のチーム(選手はひとチーム8名)は、編み上げまでに6時間33分54秒で、世界第4位になりました。来年は3位入賞を目指します!同時にバーキューやバザー、地域の特産物の売店、福引などを開催し、その利益を動物たちのための費用として一部寄付していただいています。ご興味のある方は是非ご一報くださり、見学にいらしてください(資料代300円)。子どもたちや動物が、私たちより楽しみにお待ちしています。

文責:津田 望(のぞみ牧場学園施設長・社会福祉法人のゆり会理事長)

のぞみ牧場学園
措置施設・千葉県木更津市真里谷2374-1
TEL:0438-53-5222 | FAX:0438-53-5223

 

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