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● 高知県伊野町総合保健福祉センター (通称:すこやかセンター)

 伊野町総合保健福祉センターは、高知県の中部、土佐和紙の里として知られる伊野町(人口約2万5千人、高齢化率22.4%)にあります。1996年に地域ケアスタッフの一員として言語聴覚士1名が加わり、週3日の非常勤のベースで言語指導を開始しました。

  主な活動のひとつは言語訪問指導(老健法 訪問指導事業)で、地域の支援センター(5)、ケアマネージャー、保健師、訪問看護師などのケアスタッフから依頼を受け、対象者をその自宅に直接訪問し、地域で言語指導を展開しています。対象者の障害は、失語症、運動性構音障害がほぼ同数で2/3を占め、その他は摂食・嚥下障害、痴呆などです。最近は、神経系難病や高次脳機能障害等も多くなっています。ことばの遅れやLD、ADHDなど小児の問題に関しては、相談があっても、適切に対応できる制度が無く、今後の課題となっています。訪問頻度・期間は制限はなく、必要のある対象者には、ST単独で週1回定期的に訪問し、言語訓練・指導の他、様々なアプローチをしています。1年間の訪問対象者実数は29人、訪問延べ件数は、337件、一日の平均訪問件数は、2.8人です。

 言語リハビリ教室(機能訓練事業)は、もう一つの重要な活動で、保健師と協力し、月1回、午前中の2時間開催しています。送迎付きで、介助者2名、ボランティア2名も参加しています。対象は、地域に言語聴覚障害者への他のサービスがないことで、制限は設けず、介護保険利用者も参加できます。毎回の参加者は、失語症者を主体に平均6.5人で、生活に即した種々の物作りや、言語ワーク、音楽・野外活動等を種々企画しています。

その他、一般のリハビリ教室と共同で、パソコン、絵手紙、園芸、押し花、麻雀、機織り、言語友の会など自主グループ(外出支援サービス付き)を立ち上げ、対象者の活動の場を広げています。またリハ加算の中で、デイサービスでの言語ワークも行っています。

投稿者:丸井 美恵子

 

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